22Nov

結婚という一世一代の決断の前に、結婚相手のことを深く知りたいと思うのは誰にでもある心情でしょう。
そうは思っても、なかなか面と向かって聞けない場合もあります。
お互いの愛情だけを信じて結婚に突き進むのも悪くありませんが、クリアな結婚生活を手に入れるためにも相手に何か隠し事がないか調べてみるのも一つの方法です。
過去の婚姻歴や離婚歴などは相手の意思次第で簡単に隠すことができますし、人によっては「特別、言う必要もない」と考えている方も少なくありません。
結婚したい相手の結婚歴や離婚歴を調べるには、戸籍謄本を入手して内容をチェックするという方法があります。
ここでは結婚相手の戸籍謄本から結婚歴や離婚歴を調べる2つの方法を紹介します。
調べ方その1「転籍していないか?」
離婚歴をどうしても隠したい方がよく行なうのが、管轄外へ転籍するという方法です。
転籍とは「本籍を移すこと」という意味で、現在の本籍のある住所から別の住所に本籍を移すことを指しています。
本籍を移すのは難しいのではないかと考えがちですが、特別な決まりはなく本人が自由に転籍することが可能です。
新しい本籍となる場所は、現在の住所や先祖代々が住んでいた場所である必要はなく、地番さえあれば日本中どこへでも移動できます。
離婚歴を隠すために転籍が有効なのは次のような理由があるためです。
結婚をすると夫婦の片方が戸籍筆頭者、もう片方が配偶者となって夫婦の戸籍が作られます。
その夫婦が離婚した場合、筆頭者ではない方の配偶者が除籍され、戸籍謄本の氏名の上に「×印」が付けられます。
この記録は消されることはないため、戸籍謄本を見れば一目で離婚したことが明らかとなってしまうのです。
その状況を回避するため、離婚歴のある方の一部は転籍して新しい本籍に変わる(新しい戸籍を作成する)という方法を取るようです。
転籍は戸籍謄本から離婚したことを示す「×印」を消す効果はあるものの、離婚した事実が消えるわけではありません。
結婚したい相手の離婚歴の有無を調べるためには、従前戸籍から除籍謄本を入手すれば確認することができます。
そこまでしなくても、「転籍手続きを行っていた」という事実だけでも、「何かしらの隠したいことがある」と判断できるのではないでしょうか。
調べ方その2「分籍していないか?」
離婚歴を隠すもう一つの方法として分籍が挙げられます。
夫婦が離婚した場合、戸籍筆頭者ではない除籍された側(配偶者)は、離婚後に両親の戸籍に戻るのが一般的なやり方です。
離婚後に両親の戸籍に戻っても、結婚した際に一度除籍扱いになっているため、その戸籍の氏名欄には「×印」が付いています。
この記録を消すためには、分籍という方法が有効なのです。
「分籍」とは親の戸籍から離れ、全く新しい自分だけの戸籍を作成するという方法です。
この方法なら離婚歴を移動する必要はないため「×印」を消すことが可能になります。
分籍後の戸籍には離婚歴はないものの、以前の本籍地の戸籍には離婚歴が残されていますので、もともとの戸籍を見れば離婚歴が確認できるというわけです。
以上のような方法を取れば、結婚したい相手の離婚歴を調べることはできます。
ただし、自分自身以外の人間の戸籍を入手することは簡単ではなく、場合によっては法に触れて罰を受ける危険性もあるので注意が必要です。
個人で調べるのが難しいと感じたら、専門家に依頼することで正当に入手できる場合もありますので相談してみることをおすすめします。
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